Sa Sa Art Projects
Spirit of Community

Sa Sa Art Projectsは単なるアート集団ではありません。アーティスト、学生、協力者、支援者、そして観客のコミュニティです。それは、私たちの設立時のアートコレクティブから広がるエネルギーであり、Sa Sa Art Projectsの精神を具現化した、より大きく創造的なコミュニティを育むためのものです。

このオンライン展覧会では、スピリチュアリティとそれがどのように特定のコミュニティで生きているかを扱う一連の作品を紹介するものです。Sa Saの共同設立者であるKhvay Samnangは、1960年代に建てられたホワイトビルディングという住宅地に住む人々の家の中で撮影したポートレートを紹介します。彼らの顔は芸術的な仮面で覆われており、人間を超えた何か、まるで彼らの本質を擬人化しているかのように見えます。この顔を覆われることによる匿名性は見る者の注意を引き、また彼らが居る部屋の様子からは、その人の顔は見えなくともその人のアイデンティティを浮き彫りにするかのようです。もう一人のSa Saの共同設立者であるVuth Lynoは、ホワイトビルディングが新たな開発のために取り壊される前に近隣から集めた神社の彫刻のインスタレーションを通して、ホワイトビルディングのコミュニティの集合的な精神を再構築します。これらの神社は、住民の家族によって崇拝されている様々な種類のスピリットハウス(東南アジアで見られる祠のような建物)です。それらは今でもホワイトビルディングのコミュニティとプノンペンの街の記憶、歴史、精神として息づいてはいるものの、かつての様子や話を聞くことはできません。

Khvay Samnang,Human Nature, 2010 – 2011
 

Vuth Lyno, House — Spirit, 2019

Sa Saを卒業したSao Sreymaoは、環境悪化の影響を受けたカンボジア北部の変わりゆくコミュニティの印象的な一連のイメージを提示します。ダム建設で村が水没したために移住を余儀なくされた村人たちの姿は、写真の上にデジタルスケッチで描かれています。以前Sa Saのレジデンス・アーティストだったSoojin Changは、ラタナキリ県のクルン族が行う動物の生け贄の儀式と、アーティストに葬儀の進行役とサウンドメーカーとしてKhvay Loeungが同行して行った公営の葬儀の様子を2チャンネルのビデオで表現し、私たちの生け贄に対する理解に挑戦しています。

これら4人のアーティストは、プノンペンなどのミクロでありながら人を引きつける創造的なエネルギーのネットワークと、芸術的なコミュニティの精神を体現しています。彼らの作品は、カンボジアのいくつかのコミュニティによるスピリチュアリティの実践と精神の場所を提供し対峙しています。

Sao Sreymao, Under the Water, 2018

Soojin Chang, The Death Ritual (Shown in the Mirror), 2019